イギリスマンのお家では、クリスマスの朝から、お父さん、お母さんがキッチンに立ちクリスマスディナーの準備を始めます。そして、3時くらいから、テーブルいっぱいに並んだクリスマスディナーをみんなで囲みます。(それまでは、スナック程度で済ませ、おなかを減らしておきます!)メインは、やっぱりローストターキー、昔は、イギリスマンの妹がベジタリアンだったので、魚料理も用意されていました。付け合せには、ローストポテト、マッシュポテト、にんじんのグラッセ、セロリとベーコンのコンソメ煮、インゲンなどの野菜を茹でたものなどが、所狭しと並びます。

あと忘れてはいけないのは、スタッフィング!スタッフィングはもともと、ターキーのおなかに詰めてローストしていたものらしいですが、今はベーキングトレーに、平たく敷き詰めるか、一口サイズのボール状に丸めて肉とは別にオーブンで焼くのが主流のようです。材料は、パン粉にハーブやオニオンなどを混ぜたもので、これと言って大した物ではないのですが、やっぱり、スタッフィングがなければローストじゃないと思うくらい大事な存在です。スタッフィングミックスなるものが、どこのイギリスのスーパーマーケットでも売られているので、手軽に手に入ります。
クリスマスの定番デザートと言えば伝統的なクリスマスプディング。お酒に長く漬け込んだドライフルーツやナッツをたっぷり使った、とっても甘~くて、とってもヘビーなべとべとしたケーキに、暖かいカスタードをかけて食べます。おそらくイギリス人の子供のほとんどが好きではありません。(笑)うちのイギリスマンも実は得意ではありませんが、私は嫌いではありません。あれを甘~っと思いながら食べるのが、いかにもイギリスのクリスマスって感じで良いのです。ちょうど、日本人の若い人におせち料理が人気ないのと同じようなかんじですかねぇ。私も、おせち料理すっごくおいしい!とは、思ったことないけど、やっぱりお正月におせち料理を食べるのが、伝統と言うか、日本人らしい、と言うかしきたりと言うか・・・そういう雰囲気がいいなぁと思うんですが、そういうところが、クリスマスプディングは少し似てるかもしれないです。